前回の続きに入る前に・・・
私はどうも、カラヤン/ベルリンフィルの奏でる音楽が好きなようで、中学の頃はニコレを狂ったように聴き、
高校はゴールウェイを聴きました。
オーボエはと言うとコッホ。
ホルンはザイフェルト。
クラリネットは・・・これはライスターとプリンツ・・・etc
まあ、ベルリンフィルを崇拝しているとまでは言いませんが、そんな傾向にあることを前置きしておきます。
さて、オーレル・ニコレ。
フルトベングラーが涙したと言う逸話を持っており、その当時、弱冠14歳とか・・・
その後ベルリンフィルの主席フルート奏者に。(フルトベングラーが招いたらしい)
ニコレのバッハは当時、最高と賞賛されていましたし、これ以上の人はいない、と信じていました。
果たして、私の尊敬するニコレは、わが師匠、清木ナツキさんに何と言ったのか。
**********清木ナツキ・プロフィールより引用**********
「君は演奏する時、頭で考えすぎている。君の中には音楽がある。だから何も考えず、
自信を持って、ただそれを出せばいい、演じればいいんだ」
音楽という感情のようなものがあって、自分はそれを表現する者。
感情を音で表現する、役者のようなものだと気付かされたのです。
**********清木ナツキ・プロフィール引用終わり**********
「感染」と言う映画が公開されたとか・・・
本物のお医者さんもこの映画のCMの中でコメントしています。「本当にドキドキした」と。
俳優は医者ではありませんが、その映画の中で医者を演じきっています。
本物の医者がその映画に入り込めるには、演じている医者に違和感がなかったからでしょう。
つまり、演じきったという証拠なのでしょう。
役者と演奏者。
片や台本、片や楽譜、と言う違いはあっても、それを聴衆にどう表現して伝えるか。
それがその人の本当の意味での音楽なのだと、レッスンで教えを受けました。
ただ、私にとっては、まだスタートラインにも立っていない未熟者。
その意味を実感できるのはいつのことやら・・・
この続きは次回
フルートレッスンへの道 その2
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