フルーティストとクラシック音楽 未分類 フルート吹き比べ(金と銀) その2

フルート吹き比べ(金と銀) その2

先日お話しした9Kのフルートについて。
1週間借りたのでそのレポートを少しお話しします。
今回借りたフルートはレッスンセンターで無料の貸し出し。
はじめて吹く9Kのフルート。
価格は1,700,000円弱(とても手が出ません・・・)。
さて、私の持っているEXとの吹き比べです。
一番の音色の違いは高音。
息のスピードがEXよりも少なくて鳴る感じ。音も明るい素直な音。
で、2オクターブめのDes(Dフラット)について
EXは洋銀、これに対して9Kは鳴りが良いと感じました。
殆どのキーをふさいで吹くわけですので、管本体の響きが影響するのでしょうか?
つまり、息を吹き込む所は歌口。息が出る場所は足部管からしか出る所がありません。
要するに本管が鳴る素材かそうでないかによる「差」のように感じました。
私のEXはEメカニズムが付いていません。
吹き方が少しでも悪いとハイEは音が出ません。
これは初心者には難しい反面、良い訓練になると思い、Eメカを付けていません(と言うかそう言う設定しかなかったのかも知れません)。
ムラマツフルートは老舗のメーカーであり、ゴールウェイやシュルツなども愛用しているメーカーであり、信頼もできると思い、私はムラマツを選んでいます。
(あ、決して他のメーカーが悪いとかそういうことではありません。誤解なきよう)
ムラマツは一番グレードの低いEXでも頭部管は銀製です。
それまではYAMAHAの一番安い全部洋銀製のものでしたので、頭部管だけでも、銀は嬉しいものです。
その一番下のグレードで良い音が鳴らせれば、それよりも良い素材のフルートなら、鳴りやすくなると考えてEXを選びました。
その訓練の成果なのでしょうか
やはり、9Kは鳴りが良かったのです。
特にDとDesはこんなに違うものか!と思うくらいで、自分が上手くなったような気がしました。(気がしただけです)
録音もしてみました。
しかし、録音ではその結果は微妙でした。
それは、録音技術やその録音機にも問題があるでしょう。
また、録音した部屋にも問題があるかもしれません。
しかし、自分で吹いた感覚は扱いやすいフルートだな、と言うのが印象です。
奏者の吹き方にもよるでしょうが、この素材を生かせるようになれば、もっと楽しく吹けると思います。
1つだけ注意点を・・・
このブログの初期の方に書いていますが、やはり吹き方が悪いといくら9Kでもそのポテンシャルを引き出すことは出来ず(言い方が悪いですが)安いフルートと同じ音になってしまいます。
事実(私はまだ訓練の途中段階で、昔の悪い癖が抜けきれておりません)、その悪い癖に戻った瞬間から鳴らなくなりました。
そして、今習っている吹き方に戻ると、また、キレイに鳴ってくれるのです。
できれば他のメーカーのものも吹き比べてみたいとは思いますが、それはちょっと無理かも・・・

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