世間一般で一番入りやすいと言われているフルート。
だからこそ陥りやすい勘違いがあります。
フルートは数万円で手に入る楽器です。
オーボエ、ファゴットに比べると遥かに安価であることは間違いない。
では弦楽器はと言うと・・・
ヴァイオリンやチェロなどもネットだと数万円で手に入ります。
が、しかし!
果たしてギターのようなフレットのない楽器を始めようと思う人がどれ位いるでしょうか?
一般的に弦楽器は6歳までに始めなければならない、と思い込んでいる人が多いので、非常に難しい楽器だと認識しているのではないでしょうか。
もちろんプロになろうとする人はそうでしょうが、アマチュアなら、音感が良くセンスのある人ならある程度は出来るはずです。
そして出来上がった一般的なイメージとは。
弦は難しい。
フルートは簡単。
しかし、フルートを吹いているのを聴いたことがある人は知っているでしょうが、なかなかキレイな音のフルート吹きに出会ったことはないと思います。
私が思うに「音が出る」と言うことの先に「キレイな音色が出る」そしてその先に「鳴らせる」→「響かせる」そして
「人に聴かせられる」さらにその先には聴衆が「聴きたい」と言う段階がある気がします。
で、自分でやっていて一番思うことは
自分の吹いている音を自分で聞く訳ですが、これはフルートが顔のすぐそばにあり、その音を嫌でも自分の耳で聞いています。
その音と・・・
第三者が聴いている音はまるっきり違うものと思った方が良いと言う事です。
つまり、自分の声を録音して聞いたことのある人は
「これは自分の声じゃない!」と思う。
でもその自分の声ではないと思っているその声は紛れもなく自分自身の声なのです。
同じ発声源のものを自分の頭を通じて聞いている「声」と空気を介して他の人が聞いている「声」は違って聞こえるのです。
何を言いたいかと言うと・・・
1. 自分のフルートの音を吹きながら聞いて覚える。
2. 録音して確認してみる
3. 理想の音になるよう改善する
4. 改善できたら、自分のフルートの音を吹きながら聞いて覚える
私がフルートを再開した頃、自分の音はそんなに悪くないと思っていました。
しかし、録音したものを聞いてみると・・・結果は・・・ひどいものでした・・・
最初は録音機器が悪いのだと思っていましたが、最近になって気がつくのは
良い音質で鳴っている音を以前の音と比較し、良い方の音を覚え、前の悪い音は忘れるようにするのが上達への一歩だと思うわけです。
ではどうすればキレイな音が出せるようになるかと言うと・・・
自分の音を客観的に聞いてくれる非常に良い耳を持った(これには経験が多く含まれます)人に注意をしてもらい改善すること。これしかありません。
つまりレッスンを受けることです。
アンブシャー、呼吸法、姿勢、持ち方、音楽の表情のつけ方など、プロの懐は本当に深いものです。
それはそうですよね。毎日何時間も、そして何年も、さらにはいろいろな先生に師事しているのですから、情報量はとてつもなく多い。
それを惜しみなく生徒に教えてくれる先生につきたいものです。
フルートを吹いている時の音と自分の声の関係
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