フルート練習法(2)

前回デメリットと言う言葉を使ってしまいましたが、誤解を生じると話しがしにくくなるので、あらためて説明します。
無響音室は、自分の音しか聞こえない特殊な環境です。
ある程度のレベルの人が音質を作るのには必要な環境でもあると思います。
しかし、私の経験から言うと・・・
コーチや先生がそばにいてスパルタ式に練習するなら良いのですが、初心者が練習するには不向きです。
多分20分も吹いているとやめたくなってしまうと思います。
お風呂に入って一節うなる・・・「う~ん気持ちいい」
カラオケでエコーを効かせて歌う・・・「う~ん、最高!」
それは残響があるから上手く聞こえるのです。
上手く聞こえると人間意外にお調子者なので、もっと吹きたくなる。
もっと吹くと少しは上手くなる・・・少し上手くなるともっと吹きたくなる・・・そうするとさらに上手くなる・・・
そんな良い方向のスパイラルに入ります。
しかし、そこには大きな落とし穴があるのですが・・・(それはいずれお話しします)
無響音室での練習は長続きしませんが、残響音のある部屋では練習が楽しくなるはずです。
まずは、この「楽しく練習する」ことが一番重要です。
自分が楽しく吹けなければ、聞いている人だって楽しいわけがないのです。
反響を聞きながら修正する。これは絶対に必要なことです。
私は約2年半、貸しスタジオに行っていたので、今にして思えばそのロスは大きかったかもしれません。
今は自分の練習室でその反響を利用して練習をしています。
ここ半年で音質が良くなってきていることは実感できますし、先生にも「音が良くなった」と言われましたので、それは喜ばしい限りです。
やはり、時間も制約がない、トコトンまで練習できる環境は欲しいものです。
その自分の練習室で音質改善のために残響音を利用して取り組んだことがあります。
それは次回。

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