シカゴ交響楽団とゲオルク・ショルティ。
この名コンビの素晴らしさは今更言うまでもないことでしょう。
その黄金期にシカゴ響で主席フルート奏者をしていたのは、ドナルド・ペック。
私が高校生の頃その音色に魅せられて何百回と聴いたドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」。
その素晴らしいソロを奏でていたのがドナルド・ペックでした。
個人的にはフルートを吹く時のノイズはなるべく少ないほうが理想的と考えていますが、このペックもその一人。
ベルリンフィルのゴールウェイ、シカゴ響のペックは、私にとって両巨頭でした。
非常に澄んだ音色。
こんな音色を求めて日夜(?)練習に励んでいるのです。
で、フルートの音色、と言ってもレコーディング技師にとってはフルートの音を録るのは非常に難しいようです。
と言うことは、レコード(今はCDですね^^;)で聴く音と生の音は確実に違います。
レコーディングは出来るだけ一番良い音を録ろうとしますから、吹く時の息によるノイズを消す場合もあります。
生で聴くのが一番そのフルーティストの実力を判断できると思います(なんて偉そうなことばかり言うと叱られますね)
楽器が「鳴る」
楽器を「鳴らす」
上の2つは似て非なるものだと言う事がわかるでしょうか?
お笑い芸人にとって
「笑われる」ことは屈辱に近いものがあり(最近ではそうでもないようですが)
「笑わせる」ことがプロだと言う話しを聞いたことがありますが、それに近いものでしょうか。
つまり
「鳴る」のは吹けば音が「鳴る」と言うレベルであって、「鳴らす」のは楽器をコントロールしている(つまり自分の体の一部となっている)と言う違いでしょうか。
ドナルド・ペックから、かなり、外れてしまいました・・・
次回は「鳴らす」を実際に聴いてみてのお話にします。
ペックの音色が大好きです。私は自分の音が綺麗に響くようになってきたと褒められても、変わった事が分かれません。これだからこうだと、明確な答えは、あるのでしょうか?二度と吹けない気分で怖いです。
コメント有難うございます。
またレスポンスが遅れて申し訳ありません。
明確な答は正直なところ私も分かりません。
しかし、自分の吹いた音の反響音を聴くしかないように思います。
今吹いた音を自分で聞き分ける訓練も必要かもしれません。
私も二度と同じ音が出せないような気持ちになるのはわかります。
もしかすると「うなぎ」さんはあれこれと色々と吹いているうちにどれが自分の本来の音なのかが分からなくなっていませんか?
もしそうだとしたら私と同じ症状です。
どれか一つ決めてそれを基準にした方が良いかもしれません。(飽くまでも基準ですから、少しづつその基準を自分なり変えていけば良いと思います。もちろんその日の間に基準を変えるのはダメですが・・)
姿勢、呼吸、アンブシャーなどをいつも同じように出せるようになると安定してくるのでしょうね。
私も一つの課題だと思っています。
一緒に頑張りましょう!