フルーティストとクラシック音楽 クラシック音楽,フルート,音楽 フルートの高音域を楽に出す為の3つのポイント

フルートの高音域を楽に出す為の3つのポイント

フルートの高音域がなかなかうまく出せない

一般的には高音を出そうとすると、力んでしまい、音がかすれてしまい、指もおぼつかない。

そんな状況になっていてはダメです。

高音域も低音域も同じような息圧できれいに出る、と言ったのは元ベルリンフィル首席奏者のブラウ氏。

上手く高音が出ないのはあちこち力んでいるから

高音が出ない時って、「鳴らそう」としていませんか?

私もそうなってしまうことが多いので、この際お伝えできればと思ってこのブログを書いています。

「鳴らない」と余計に息を吹き込んでしまう。

息を吹き込むと音は出るけど、かすれたり、うわずった音程になったり、きつい音色になったり、出そうと言う意識だけが前に出てしまう。

アンブシュアも崩れるし、息圧も吹きかけるだけ吹きこむ。

これでは音楽にならない。

楽に出す3つのポイント

  • 息を吹き付けるのではなくお腹から押し出すようにすると自然に息が出る
  • アンブシュアは変えずに口に力を入れない
  • でも息は集中させる為のアパチュアにする

お腹から押し出すようにする

フルートを置いて、唇をつむって、鼻から息を出してみる。

強く短く鋭い息を鼻から4回出してみる。

するとお腹が動くようにすると鋭い息が出る。

今度は鼻ではなく同じ容量で口から出してみる。

これを基本的なお腹からの息とする。

 

アンブシュアは変えない

上のお腹から息を出しながら2オクターブ上のDを吹いてみる。

Dは簡単に出ると思うので、そのアンブシュアでその上のGを出してみる。

問題なく出ていれば、その上のA-B-Hと上げていく。

できればDを出した後すぐにG、Dを出したあとすぐにA。

アンブシュアを変えずにできればOK。

出来なければもう一度トライする。

 

息を集中させる為のアパチュアにする

息が広がってしまうと、特に高音域は出ないので、ここが一番肝心なところになる。

注意しなければならないのは、アパチュアもアンブシュアと同じように力んではいけない。

※息を集中させることと、息を絞ることは全く異質の(別次元の)ことなので、ここを誤認すると取り返しのつかないことになる。できればフルートの先生について指導を受けることを強くお勧めする。

 

取り返しのつかない状況に陥らないために

これは私自身が10年掛けて改善してきたことなので、絶対に間違えて欲しくない(誤認しないでほしい)ことです。

独学では自分を客観視できないのでことさらに注意が必要です。

間違えないで欲しいのは

息を吹き込むことと息を集中すること。

これは全く別物ですので、ここを間違える(つまり良い音が出ない)場合は独学はやめるべき。

録画をして自らを確認しなければなりません。

高音域も低音域も同じように出せるようになることを願っています。

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