アルゲリッチの音楽

今回はアルゲリッチのお話しを少し・・・
5月、別府アルゲリッチ音楽祭のアルゲリッチのコンサートを見てきました。
凄まじく迫力のある演奏。
ピアノと言う楽器は1音1音打鍵した直後から減衰が始まる音です。
決して打鍵後その音が大きくなることはありません。
管楽器やヴァイオリンなどの弦楽器は発音後大きくも小さくもできますが、ピアノでそれと同じような効果をもたらすためには連続した音がそのメロディに聞こえなければならないはず。
アルゲリッチの音は、ピアノではない別の楽器に聴こえてしまうほど音楽が躍動している、そんな衝撃でした。
そう考えると私の吹いているフルートの音は音楽になっていない。
清木ナツキ先生は以前、「技術は音楽を表現する為の礎であり、皆勘違いするのは、ある程度の技術的な基礎が出来てスタートなのに、多くの人はそこをゴールと考えていること」だと言われたことがあります。
その時はある程度、理論的には理解できたのですが、このアルゲリッチを聴いてそれを強く、再認識することになったのです。
アルゲリッチの奏でる音はアルゲリッチにしか表現できない音楽であり真似は出来ないが、少しでも音楽的要素を吸収しようと思ったのでした。
プロコフィエフとフランクのソナタはゴールウェイとの協演したCDがあります。
強いて言えば少し伴奏のアルゲリッチが勝っているかな・・・と思える演奏ですが、よく聴くとさにあらず。
お互いに手の内が分かっている。そんな演奏のような気さえします。
わたしにとっては、「音楽をどう表現するか」これは、永遠の課題です。

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