フルーティストとクラシック音楽 未分類 フルートの歌口の角度の話

フルートの歌口の角度の話

フルートの歌口の角度ですが、十人十色と言いますか、人ぞれぞれだと思います。
しかし、私は一つの思い込みがあってしばらくこの呪縛から抜ける事ができなかったので、少しその事をお話します。
私は清木ナツキ先生に、そして現在は小澤恭子先生にムラマツフルートレッスンセンターで教えを乞うています。
またたまに代行の先生にも教えていただく事があります。
いずれの先生方も歌口を外側に向けるよう指導がありました。
しかしながらゴールウェイの動画を見る限りかなり内向きに見えます。
そこで私もゴールウェイのような音色を求めてゴールウェイの真似をしていました。
同時に外向きにすると音がぼやけてしまい、ふやけた音色になることを嫌って頑なに内向きで練習をしていました。
ところが最近気づいた事ですが、内向きと思っていたこの持ち方が歌口の穴を塞いでいることにやっと気がついたのです。
代行の先生の吉岡次郎先生のフルートを吹かせていただいた事があるのですが、歌口がほぼこちらに向いているのです。
そんな事もあり、ゴールウェイの動画の件もあり、内向きが良いと認識していたので、歌口を塞いでいると言うことに気がつかなかったのです。
それともう一つ重要な事があります。
現在のフルートはキーの数が多く、そのキーが動くように心棒が多くある事はご存知だと思います。
で、この心棒は重さがあり吹いているうちに自然と内向きになってしまうのです。
吹き始めから内向きなのに、吹いている途中で心棒の重さでさらに内向きになってしまう。
結果歌口を塞いでしまう、と言ういつものことに気付けなかったのです。
歌口を塞ぐと当然のことながら高音域は詰まった音色になってしまいますが、吹いている自分は気づかない。
それを繰り返しているうちにその音が普通になってしまう。
録音すると自分の音は嫌な音だと思うのは客観的に音を聞いているからで、吹いている時は客観的に聞こえていない、と言う悲しい結果になるのです。
歌口の角度と言う題にしましたが、角度はそれぞれの唇に合わせて変えれば良いのです。
角度ではなく、歌口を塞ぐような角度はNGと言うことです。
さらにフルートの重さで内向きの回転が演奏している時に生じてしまう。
私の今所有しているフルートはムラマツのPTPです。
重さとしては重い部類に入りますし、High Eメカもついているので余計に内向きの回転がかかってしまうのです。
これは改善しなければならない極めて重要なポイントです。
皆さんも「歌口の角度」と言う考え方ではなく「歌口を塞がない」と言う観点から見つめ直す事も必要だと思いましたので、これを話題にしてみました。
特に高音のFisは出にくい音の代名詞ですからこの音が発音しにくいと言う人はアンブシュアの前に塞いでいる面積を確認された方が良いと思います。

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