フルートの発表会2

4回目は小澤先生の思惑もあって、フランスものにした。
ゴーベールのロマンス。
先生の思惑は私の硬さを少しでも和らげること。
つまり唇は硬い、体は硬い、まるで硬直している私から別の私に変身させるプロジェクトでもあった。
プロジェクトと言うと大袈裟だが、1つの方法だった。
その甲斐あって、唇の硬さは幾分解消した。
その練習の成果を発表会で示す訳だが、やはり緊張感はかなりあった。
今までの練習である程度は体が覚えている。
しかし、失敗することが怖かった。
緊張は唇に現れる。
小刻みに唇が震える。
その震えを何とか止めようとするのだが、うまく行かない。
この時は少しだけ音楽に集中できた瞬間があった。
曲の間の全ての時間、集中できれば問題ないのだが、そこはアマチュア、音楽に入り込んだ、と思ったら、次の瞬間、音のかすれに気を取られ集中力が切れる。
その後また音楽に入り込むものの、低音を出すのが迫ってくると「低音が出るかな?」と言う不安に飲み込まれる。
「やっぱりうまく低音が出なかったな」と思っていると、自分でも上手くできる部分が来る。
そこの部分から少し集中できたのだが、また気が反れてしまう。
そう言う繰り返しだった。
前回のパンの笛ほどの間違いもなくある程度はスムーズにいった。
全体の3/4くらいのところで「もう少しで終わる!」と思った。
緊張しているのにいろいろな雑念が出ては消える。
結局最後の方には喉がカラカラに乾いてしまう。
でも、トータルで考えると前回よりもまともに出来た、と言うのが自分での感想。

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